【暮らしを豊かにする道具】田舎に住んでて持っててよかったもの-双眼鏡編-
標高1150mの山麓、関東圏からもそれほど遠くないので別荘利用する方が多い地域に住んでいます。いわゆる「田舎」に住んでて、個人的に持っててよかったなぁと思ったものを紹介します。
今まで見えなかったものが見えるようになる双眼鏡
まず、おすすめは双眼鏡。
双眼鏡は、今まで見えなかった世界を見せてくれる道具です。
知らないものや興味のないものは、視界に入っていても風景の一部として見過ごしています。それでは見えていないのと一緒。
たいして鳥の知識はなかった
子どもの頃、通学路の田んぼには稲を刈った後、スズメがたくさんいました。たくさんいる中で、飛ぶと翼が黄色いのもいて、友達と「カレースズメ」と呼んでいました(カレー色のスズメだから)。
このころの野鳥の知識は、ちっちゃくてたくさんいるのが「スズメ」、頭上をぐるぐる旋回しながら飛ぶのが「トビ」、水の上にいるのが「カモ」程度。
双眼鏡と図鑑を手に入れた
大学進学後、「おもしろそうなことは何でもやってみる」をモットーに、おもしろそうな先輩について行ったら、双眼鏡の使い方と生き物の探し方、おすすめの図鑑を教わりました。双眼鏡と鳥図鑑を手にした私は、カレースズメはスズメではなく「カワラヒワ」だったということに気がつきました。
双眼鏡でのぞけば、違いは歴然。
そして、長期休暇に帰省。実家の周りを双眼鏡を持ってうろうろしてみたら。
実家周辺では見たことないと思っていた「アカゲラ」やら「エナガ」やら「ノスリ」やらいろんな野鳥が居る!!
全部カモだと思っていた中には、「コガモ」「カルガモ」「マガモ」といろんなカモが居ることにも気がつきました。
双眼鏡は、ぼんやりとしか見えなかった遠くのものをはっきりと見せてくれます。見えるようになると「あれはなんて名前なんだ?」と気になって。図鑑で調べて、だんだんと名前を覚えます。
名前がわかるとぐっと親近感がわいて、いつもはどんなところに居るの?とか、今日は何をしているのかな?なんて、恋とも友達とも近いような感じになります。
興味がわくって多分そういうこと。
もうそこまで来たら、逆に双眼鏡がなくても鳴き声とかぱっと見のシルエットとかで「あ、カワセミが居るぞ」とわかるようになりました。
…そう、通っていた高校のすぐ近くの公園(チャリで爆走していた通学路)にカワセミが居たのです(たまたま懐かしくて寄ってみたら、鳴き声で気づいた)。
えー、うそだろ。毎朝通ってて、全然気づかなかったけど。
たしかに、たまにバズーカみたいなカメラを持ったおじさんが東屋でぼーっとしてた記憶はある。なんで誰も教えてくれなかったんよ…。
同じ場所を歩いても、得られる情報は人それぞれ。高校生までの私には見えなかった野鳥の世界が、双眼鏡のおかげで見えるようになったのです。
広がる興味の輪
おもしろいことに鳥に興味が出てきたら、鳥が食べる実とかにも興味が出てくるもので。メジロがおいしそうに食べてるあの実は何なんだとか。
さらに鳥を見に森に出れば、このきれいな花は何?と気になるものが増えてきて。鳥で図鑑の使い方を覚えたもんだから、こんどは植物図鑑を持ち出して「気になるあの子」を片っ端から調べるようになって。
図鑑で調べて、だんだんと名前を覚えます。名前がわかるとぐっと親近感がわいて、今日はどんな顔をしているのかな?とか、冬はどうやってすごしているの?なんて、恋とも友達とも近いような感じになります(2回目)。
興味がわくって多分こういうこと。
(大事なことなので2回、言ってみました)
まとめ
興味を持つきっかけは、普段じっくり見ない鳥の世界を双眼鏡でのぞいたこと。また会いたいと思って、フィールドに通ううちに鳥以外のすてきな景色にも出会えたこと。
身近な自然に気づかせてくれる、手軽な道具は双眼鏡でした。
今まで見えなかった世界を見せてくれた道具です。
知らないものや興味のないものは、視界に入っていても風景の一部として見過ごしています。それでは見えていないのと一緒。
住宅地とかで双眼鏡を持ってうろうろするのは怪しいのかもしれませんが、大きな公園だとか河川敷であればそれほどあやしくないと思います。
実は、普段見ている景色にもいろんな種類の野鳥が、足下には素敵な花を咲かす植物が居るはず。
身近な自然に目を向けるきっかけに双眼鏡、おすすめです。
使っている双眼鏡
山と川と暮らしが学生の頃、始めて購入した双眼鏡はこちら
もう15年ほど使っていますが、まだ現役ばりばりです(いい買い物をしたぞ、若い頃の自分)
ちょっと重い(700gほど)ですが、安定感あるし、レンズが大きい分はっきり見えるし、土砂降りの雨のなかで使っても防水しっかりしてるし、おすすめです(これ1個で足りているので、ほかの双眼鏡を使ったことない)。
学生の頃はズームが効くカメラを持っておらず、コンデジを当てて撮影してました(デジスコならぬデジソウ…?)。
双眼鏡で「素早く動く小鳥たちを追う、ピントを合わせる」のは、結構慣れが必要で(肉眼で見ていた場所を双眼鏡でのぞいたときに見失ってしまうので)。
ちょっぴり重めの双眼鏡で慣れておくとカメラに持ち替えたときにスムーズな気がします。…と言うことで、次回へつづく。
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