-キャンプに応用できるかも-薪ストーブライフにかかせない着火剤の話
普段生活していて「火をつける」機会は喫煙者でないかぎりあまりないですよね。でも、薪ストーブを毎日使う我が家ではあたりまえなこと(むしろつけられないと寒い)。
日常的に火を使う我が家の普段使いの着火剤を紹介します。
※普段使いなので、ファイヤースターターからコツコツと火を大きく…みたいな話は出てきません。気張らない日常的な道具が中心です。
火をつける経験
着火剤の話の前に、火をつけるってこんな時。
- 喫煙でたばこに火をつける
- キャンドルに火をつける
ガスコンロや石油ファンヒーターもつまみを回したりボタンを押したりして火をつけます。これくらいなら経験ありますよね。
では、もう一段階ギアを上げて。
- BBQで炭に火をつける
- たき火で薪に火をつける
アウトドアが好きな人、キャンプが好きな人には普通なことだと思います。
私の経験値としては、実家に古いポータブル灯油ストーブがあって(本来電池で点火スイッチを押すと火花が散って中の芯に火がつく仕組みのもの)。
故障か電池がもったいなかったのか定かではないけど、母はいつもマッチで芯に火をつけていました。当たり前な「火をつける」経験はそれぐらい。
父はアウトドア派だったので、炭火でBBQとかスモーカーで燻製とか。当たり前のように火を使って、遊んでいました。
社会人になって、シカ肉がたくさん手に入ることだしジャーキーでも作ろうかと、七輪に炭を焚いて燻製をしようとしたところ…炭に全然火がつかない!
そのときは、着火剤が手元になく、新聞紙とマッチだけで頑張りましたが無理でした(空気の通り道とか考えれば、新聞紙とマッチだけでもつけられなくはないけど)。
見るとやるは大違い。
じつはちょっとしたコツがあったり、作業を楽にする道具があったり、それを知らずにやってもうまく行きませんでした。
火を楽につける味方、着火剤
さて、本題の着火剤。
BBQではおがくずに灯油をしみこませた「文化たきつけ」がメジャーですかね。
どこでも手に入るし、安いですが、灯油のにおいが軍手にしみこんでしまったり、一度開けてしまうと徐々に乾燥してしまうのが難点。
おすすめは、ファイヤーサイドさんの「ドラゴン着火剤」
固形で小さく、においもない、手が汚れない、1年ぐらいほったらかしても問題なく使える。火持ちもいい(1個で10分くらい燃える)。炭にも薪にもいい優秀な着火剤です。だけど毎日使うには高い…。
(24個入りで千円くらい)
市販品ではないものを使う
毎日使うので、なるべく安くすませたい。
市販品じゃないもので代用できないか…ということで、以下のものを我が家では使っています。
意外と使える牛乳パック
牛乳パックを切ったものを使ってみると、十分使える!
市販品と比べると長持ちしないので、使用済み割り箸やかまぼこ板を仲介し、火を育てた上で薪へ火を移します。
優秀なのは白樺の樹皮
白樺の樹皮はよく燃えます。
白樺-シラカバ-は高原によく見られる白っぽい樹。我が家の周りにもあります。
※樹は皮の周辺に水や栄養を運ぶ管があるので、樹皮を一周ぐるっとはがされてしまうと枯れてしまいます。生きている樹の皮ははがさないように。
薪作りの時に、玉切りにしてしばらく放置されていたものは樹皮がはがれやすくそれを捨てずに保管しています。
白樺樹皮、着火の様子
白樺の樹皮を使えば、割り箸やかまぼこ板など追加のたき付けを使わなくても十分つきます。
新聞紙には注意
すぐに火がつくものとして思いつくのは新聞紙。
たき火にちょっと使うのであれば、それほど問題はないと思いますが、薪ストーブにはおすすめしません。
薪ストーブは煙突がついていて、煙が外に出るようになっています。これは、暖かい空気が上に昇る「上昇気流」を利用しています。
たき火でも火の周りには上昇気流が発生していますが、囲われていない場合はそれほど強くはありません。煙突がついている薪ストーブの場合、空気の流れが一方方向のため勢いが強いです。
新聞紙などの軽いものは上昇気流にのって煙突に巻き上げられてしまうことがあるので、灰が煙突内にこびりついて煙突火災の原因につながったり、火がついたまま煙突外に出て火事につながったり…特にキャンプ用の煙突が短いストーブでは火の粉がテントについて火事になる危険性があります。
焼却炉代わりに薪ストーブ内で鼻をかんだティッシュとかを燃やすのも危ないですね。
まとめ
火を大きくするのに重要な着火剤。市販品もありますが、毎日使う、安く済ませたいという人は、牛乳パックや割り箸を使ってみては?
山に散歩に行ったときに、白樺の倒木からおすそわけしてもらうのもいいかもしれません。
参考にしてみてくださいね。
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