ジビエレザー(シカ革)24-20230719オレンジ
【ハンドメイド記録】「革」は「皮」で、もともと「いきもの」
いきものからレザーに変わる過程をまとめました。
※一部生々しい写真があるので、苦手な方は閲覧をひかえてください。
2023年7月19日
草本が茂り、森の勢いが増す7月中旬。夏毛がきれいな1歳のオスジカを捕獲しました。

ゴールデンウィーク明けあたりから、職場のキャンプ場内にイノシシがちょくちょく出没…近隣の方からも家庭菜園が掘られて困っていると聞き、6月18日からくくりワナを設置。

ここまでしないとめちゃくちゃにされてしまうんだろうな…
私が所属する地域では、本来、有害駆除は猟友会のチームみんなでかけるワナのみですが、キャンプ場にイノシシ出没は洒落にならん…と言うことで、個人でもワナをかけることに。
本来、狩猟を行える期間は決まっていて、本州では11月15日~2月15日が一般的(地域によって差があります)。それ以外の期間は、各市町村から許可が下りた鳥獣(農林業に影響を及ぼす鳥獣)に限り捕獲ができます(有害駆除)。
※個人的に「有害駆除」には少し違和感があるのですが、天敵の少ない野生動物に捕獲圧をかけるのは狩猟者の大切な役割なんだと思います。もっと詳しく知りたい方は「農林水産省 鳥獣被害対策コーナー」を参考に。
▼回収して軽トラへ



1週間前に同じ場所で同じようなオスジカを捕獲したばかり。ぽこぽことした角が生え始め、歯はまだ乳歯が残る。明るい夏毛がきれい。

経験が浅い猟師には、経験が浅い若い獣がかかりやすいようです。大きな獣がかかると運搬も解体も大変なので、わたしにはちょうどいいのかもしれない。
冷凍保存後、寒い時期に下処理をし、業者さんへなめし依頼。


長く冷凍していた影響か染織ムラや傷んでしまったのか、下処理の時になかった穴あきが…。若い個体のため、全体的にかなり薄い革に仕上がりました。


切り出しの様子…




作製の様子…

運搬時に引きずってひっかいたのか、大きなキズ

24-20230719シカ革:オレンジを使った作品はこちら



(作品は随時更新予定)
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